4.より多くの植物たちと出会うために
イングリッシュガーデンの言葉が普及するとともに、ガーデンセンターにおいてもカタカナ名の植物たちが増えてきています。
花は好きだけど名前が覚えられないという声も少なくありません。
造園の業界においても同じように、欧米原産の樹木も多く紹介されてきています。
とくにコニファー類(針葉樹)は品種名で流通されていたり、属名で呼ばれたりしています。
多くの有効な品目があるにもかかわらず少し名前のアレルギーが感じられます。
また、園芸植物ではメーカーによる商標名で販売されている品種もあります。
このような状況で多くの植物を取り扱っていくためには、検索の際に必ず学名をチェックしていくとよいでしょう。
環境や生息地、特性などの共通点が見えてきたりします。
5.植物の名称について
現在植物は国際植物命名規約 (International Code of BotanicalNomenclature, ICBN)という国際的な名称の規範があります。
日本では一般に和名(普通名)がありますが、欧米やアジア各国においてもそれぞれに植物の名称があります。
国際的に植物も普及が進む中で、学名は流通においても欠かせないルールといえます。
生き物である植物の階級規範ですので、非常に細やかに分類されていきますが、
大枠概念を理解しておくと、植物の選択にも非常に役に立ちます。
私の名前は藤岡成介(ふじおかせいすけ)といいますが、名字と名前の二つの単語で表します。
同じように植物では、属名と小種名で表すのが学名のルールです。
辞典やガイドブックでは科、属、種、品種が書かれているのでそれぞれチェックしておくとよいでしょう。
また、学名はラテン語を基本としているのでラテン語の単語の意味がよく登場してきます。
頻繁にみかける単語の意味などを理解していくと、とても興味深く名前を覚えていくことにもなります。